投資不動産の値崩れは起こるか?
オリンピックが終われば不動産は下落する、というのが一般的な認識なんでしょうか?
不動産投資をこれから始めようかなぁ、という感じの人に時折聞かれる質問です。
もう少し待ってたら、不動産はぐっと値下がりするのでは?って。
キュリアスの未来予測は…、
そんなに単純な値下がりはない!
不動産の価格は株やFXに比べると緩やかではありますがやはり波はあります。
都心一等地のしっかりしたビルなどは証券化されているものも多くそれらは結構な動きがあります。
上がる時もあり下がる時もある。
今、20億〜50億くらいの価格帯のものは品薄で利回り5%でも仕入れたいファンドも多いです。
私の見ている3〜10億くらいの小ぶりの一棟ものは、価格の上下はあまりないのですが、売買は冷え込んでいます。
これは、融資がつかないから。
下げているのは地方物件。
リーマンショックの後少し持ち直してきた感があったのですが、ここにきて平成初期のRCの修繕の時期が訪れ、地方の物件の実需に弱いものは物件価格自体は下げてきています。
12〜15%くらいの利回りで積算の出るものも見かけます。
でもこの利回りに飛びつくと大火傷の可能性あり。
物件価格が安く、家賃も安い。
その上空室率が高い。
そこで足場を組んでの外壁工事や浄水ポンプの交換、エレベーターの交換などが発生すれば、高い利回りなんて本当に想定でしかなく、実質5%切るような物件になってしまう可能性だってあり得るのではないかと思います。
また、都心の管理が弱いタワマンも一度調整で下がる可能性あり。
実需が弱い物件は都心部でも下がるかも?
また、地方の古い物件などでは価格がつきにくいものも多くなっています。
時折、地方自治体の持っている大きな物件、タダでいいから使って欲しいなどの声が上がることも。
戸建は皆様もご存知かもしれませんが、百円で売却のサイトも誕生しています。
キュリアスの未来予測は、下記の通り。
都心一等地のしっかりしたものはまだ、世界の投資家中からいえばバリュー感もあり価格も安定。
同時に、首都圏の年間98%くらいの稼働で回る不動産の価格下落も起こりにくい。
しかし、空室率が30%あるようなものはこれから坂道が下がっていくように価格の下落が起こるかも。
投資目的で買われたタワマンは、調整が入るかも。
地方の実需の低いエリアでは不動産は持ち主の重荷にしかならなくなる。
なので、オリンピックが終わっても、買っていい物件の値下がりは起こりにくく、割安に見える物件は危険がいっぱいということで、お気を付けてください。